焙煎士が教える2種類の美味しいアイスコーヒーの作り方
- 1.急冷式と水出しコーヒーのレシピ
- ①用意するもの
- ②レシピ(1杯分)
- ③作り方の手順
- ①用意するもの
- ②レシピ(3杯分)
- ③作り方の手順
- 2.【作り方のポイント】アイスコーヒーは濃いめにつくろう!
- 3.【それぞれの特徴】急冷式と水出しコーヒー
- 最後に
自宅でもカフェクオリティのアイスコーヒーを作りたいと考えている方へ、
実は誰でも手順さえ守れば簡単においしいアイスコーヒーが作れます、今回はすぐに作れて便利な急冷式アイスコーヒーと作り置きができてうれしい水出しコーヒーの作り方をご紹介します。
1.急冷式と水出しコーヒーのレシピ
急冷式の作り方
①用意するもの
ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバー、はかり、
タイマー、ケトル、氷、コーヒー
②レシピ(1杯分)
お湯100㏄ 氷100g コーヒー13g
タイマー・スケール表示・加える湯量
0:00 -- 30㏄ -- 30㏄
1:00 -- 60㏄ -- 30㏄
1:30 -- 100㏄-- 40㏄
③作り方の手順
(1)ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、サーバーに氷を100g入れる。
(2)挽いたコーヒー13gをフィルターの上にセットし抽出を開始する。
(3)タイマーをスタートと同時に30㏄のお湯を注ぎ、1分蒸らす。
(4)1分経ったら30㏄のお湯を加え、30秒待つ。
(5)タイマーが1分30秒になったら40㏄を加え、お湯が落ちきるのを待って完成!
水出しコーヒーの作り方
①用意するもの
大きな容器(麦茶をつくるものでOK)
コーヒー
だしパック(100均に売っているもの)
②レシピ(3杯分)
水600㏄ コーヒー60g
コーヒーを水の中に8時間いれて、8時間後に取り出す
③作り方の手順
(1)だしパックに挽いたコーヒーを60g詰める
(2)大きな容器に600㏄の水をいれだしパックに入れたコーヒーを入れる
(3)8時間冷蔵庫に入れて待つ
(4)8時間後容器からだしパックを取り出して完成!
2.【作り方のポイント】アイスコーヒーは濃いめにつくろう!
まず初めにお伝えしておくこと、それはアイスコーヒーは濃いめに作れ‼ということです。
正直ここさえ意識すればアイスコーヒーは美味しく作ることができます。
1つめの理由は温度が低いと人は味を感じにくいから
あなたはドロドロに溶けたアイスクリームを食べたことがありますか?実はドロドロに溶けたアイスクリームはくどいくらい甘いです、アイスクリームは冷たい状態で食べることを考えて作られているので濃くつくることによって冷たくてちょうどいい味を作り出しているのです。
2つ目の理由は氷が解けて味を薄めるから
こちらは当たり前のことなのですが、アイスコーヒーに浮かんでいる氷が解けていけばその分アイスコーヒー自体の味は薄くなっていきます、それを見越して濃いめに作っておくことで長い時間美味しいアイスコーヒーを楽しむことができます。
アイスコーヒーは多少濃くなりすぎても美味しく飲むことができますし、氷で少しずつ薄くなっていくのも楽しめます、恐れることなく濃いめのアイスコーヒーを作りましょう。
3.【それぞれの特徴】急冷式と水出しコーヒー
今回は急冷式と水出しコーヒーの2種類の特徴をご紹介します。
急冷式
味わい |
スッキリしていてシャープな味わい |
淹れ方 |
飲みたいときにすぐに作れる |
用意するもの |
ドリッパー、ペーパーフィルター、はかり、タイマー、ケトル、氷、コーヒー |
急冷式のアイスコーヒーはお湯を使ってコーヒーを抽出するため味わいが強くキリッとしたものになります。使う器具が多いので普段からドリップコーヒーを入れる習慣がある人は気分転換にアイスコーヒーを入れてみるのもいいでしょう。自分好みの味にレシピを調整して急冷式のアイスコーヒーを楽しんでみてください。
水出しコーヒー
味わい |
穏やかでなめらかな味わい |
淹れ方 |
簡単に作ることができるが時間がかかる、作り置きにべんり |
用意するもの |
大きな容器、コーヒー、だしパック |
水出しコーヒーはコールドブリューコーヒーとも呼ばれます。冷たい水で長時間かけてコーヒーの成分を引き出すことでコーヒー豆の特徴も引き出しながら穏やかな飲み口です。コーヒー器具を持っていなくても簡単に失敗が少なく作ることができます。
最後に
今回ご紹介した2種類のアイスコーヒーの作り方を知っておけば、今年の夏は乗り切れそうですね!
急冷式と水出しコーヒーで味わいがだいぶ異なるのでそれぞれの淹れ方を試して見て自分にあっている方法を選びましょう。
その他にも最近では氷だしコーヒーやミルク出しコーヒーのようなユニークなアイスコーヒーの淹れ方があるのでぜひご自身で調べてお試ししてみてください。
失敗しないコーヒーの淹れ方【ペーパードリップ編】後編
失敗しないコーヒーの淹れ方【ペーパードリップ編】前編をお読みくださった方、お待たせいたしました。
後編では実際にコーヒーを淹れていく流れを写真と一緒に解説していきます。
まだ前編を見ていないという方はこちらから↓↓↓
用意するもの
器具(必須)
・スケール(はかり)
・ドリッパー(HARIO)
・ドリップペーパー
・ドリップケトル(注ぎ口が細ければなんでもOK)
・グラインダー(挽いた豆を用意してあれば不要)
材料
・コーヒー豆 13g(浅~中煎り)
・お湯 200㏄(沸騰直後)
用意するコーヒー器具は基本的に100均に売っているもので構いません、最近はコーヒーを粉にするためのミルも販売していたりするので器具をすべて揃えても1000円以内で購入することができます。コーヒーを気軽に始めたいという方は要チェックです。
ドリッパーは大きく分けて円錐形のものと台形のものがありますが、深煎りのコーヒーを淹れないのであれば円錐形のコーヒーのほうがスッキリとクリアなコーヒーが淹れやすいので個人的には円錐形のドリッパーをお勧めします。
V60というガラス機器メーカーのHARIOが販売している円錐形のドリッパーも400円ほどで買うことができるのでお近くの雑貨屋さんを探してみてください
お湯を注ぐためのドリップケトルですが、注ぎ口の細い容器、例えば急須などでも代用が可能です。もちろんドリップケトルを持っていたほうが丁寧にコーヒーを淹れることができますが、前編でもお話したように適切な湯量をきっちり注ぐほうが重要なのでドリップケトルよりも先にスケール(はかり)を購入しましょう。
補足ですが、HARIOからドリップケトルエアーという商品が販売されており、お値段も1000円弱とお手軽ですのでこちらもチェックしてみてください↓↓↓
ODDOのドリップレシピ
それでは本題のコーヒーの淹れ方に移ります!
こちらのレシピ通りにお湯を注いでいくのですが少々コツがあるので写真を交えながら説明していきます。
時間-スケール-投湯量
00:00---30cc---30cc
01:00---80cc---50cc
01:30---135cc--55cc
01:50---200cc--65cc
まずはコーヒーを粉に挽くところから、スケールを使って13gを量ります。
コーヒー豆は焙煎度合いによって体積が変わるので目分量や計量スプーンを使用することはあまりおすすめできません、
↓
コーヒー豆の挽き具合は中挽き、写真だと伝わりにくいですがグラニュー糖の粒くらいです、コーヒーミルや電動グラインダーのメモリの真ん中あたりで挽いてコーヒーを淹れてみて薄いと感じたらより細かく、濃いと感じたら荒く挽いて調整してみてください。
↓
ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、一度お湯をかけてペーパーについた匂いをとりましょう、容器に残ったお湯を捨てて
先ほど挽いたコーヒー粉を投入、
↓
お湯が均一にコーヒー粉と交わるようにドリッパーを横にゆすってコーヒー粉を平らにします、
↓
コーヒー粉と器具のセットが完了したら、スケールの風袋(TARE)機能を使って値をゼロへ、
お湯を注ぐのと同時にタイマーをスタート!
↓
0:00--30cc--30cc
はじめは中央からのの字を書くように全体へまんべんなくお湯をかけます、
↓
1:00--80cc--50cc
(*)全体にまんべんなくお湯を注ぎ、
ドリッパー側面についた粉をゆすって落として待ちます。
↓
1:30--135cc--55cc
(*)
↓
1:50--200cc--65cc
(*)
↓
再度、ドリッパー側面についたコーヒー粉をゆすって落とし、お湯が落ちきるまで(だいたい3:00まで)待ちます。
↓
完成!!!
コーヒーが完成したらお気に入りのカップへ注ぎ、至福のコーヒータイムを楽しましょう。
ポイントをまとめると
・レシピ通りに決まったタイミングに決まった量のお湯を注ぐ
・全体にまんべんなくお湯を注ぐ
・側面についたコーヒー粉を落とす
この三つを守ってコーヒーを淹れればコーヒーは簡単においしく出来上がります、
コーヒーを淹れるのに慣れてきたらレシピを自分なりにアレンジして自分好みのコーヒーを探求していきましょう!
ODDO coffeeはオンラインショップでコーヒー豆の販売もしてるので、クリアでフルーティーなコーヒーをまだ飲んだことがない方はぜひチェックしてみてください↓↓↓
失敗しないコーヒーの淹れ方【ペーパードリップ編】前編
ペーパードリップの淹れ方を知りたい
「とりあえずドリッパーを買ってみたけど実際に何が必要でどんな淹れ方をしたらいいかわからない!」という人
そんな疑問に答えます。
□本記事の内容
1. 美味しいコーヒーを淹れるときに最低限必要なもの
失敗しないでコーヒーを淹れるために必須なアイテムは、ズバリ!
『スケール(はかり)』です。
これがあれば、簡単に味のコントロールができるようになります!!
というのも、「コーヒーを抽出する」ということはコーヒーの成分をお湯に溶け出させるということです。そのため、いくら淹れ方にこだわったり、素晴らしい器具をよういしていても分量に差があったり、お湯の量に適した粉量でなければ、美味しいコーヒーはできません
以前【素材と割合】についての記事も書きましたので
ぜひこちらの記事も参考にしてみてください↓↓↓
もちろん、注ぎ方などのテクニックも味を左右するのですが、僕が思うに全体に満遍なくお湯をかけていれば、美味しく淹れることができます。
まずは、スケールを用意して正しい分量でコーヒーを淹れることを心がけましょう!
2. 適した淹れ方は豆の焙煎度合によって異なる
世の中にはさまざまなコーヒーの淹れ方がありますが、ときに正しいと言われている淹れ方が全く真逆のことを言っているケースもあります。
その原因は焙煎度合によって適した淹れ方が違うからだと言えます。
なぜこのようなことが言えるのかというと、焙煎度合によってその豆が持つ成分が大幅に変わるからです。
例えば、浅煎りのコーヒーは酸味の成分は多く、苦みの成分は少ないです。一方、深煎りのコーヒーは苦みの成分は多く、酸味の成分は少ないのです。そしてそれぞれの成分はお湯の温度や淹れ方によって出かたが変わってくので、同じコーヒーと言っても、浅煎りと深煎りのコーヒーを同じように淹れるのはナンセンスだと言えます。
具体的には浅煎りのコーヒーはえぐみなどのマイナスの成分は少なく、酸味や香りの成分は高温の方が抽出されやすいので、できるだけそれらのプラスの成分を多く抽出する淹れ方を推奨されます。一方、深煎りのコーヒーはえぐみやマイナスの成分を持ち合わせているので、それらの成分が抽出されないようにお湯の温度を80℃から90℃とセーブするような淹れ方を推奨されます。
例
浅煎りのコーヒー
えぐみがもともと少ないので、高温(100℃~)で、酸味や香りの成分を多く抽出する
深煎りのコーヒー
湯温を低くし(80~90℃)で、えぐみやネガティブな苦みを抑えて、抽出する
もちろんコーヒーの味に関しては好みなので一概にこの淹れ方が一番正しいということはないのですが、淹れ方の違いがコーヒーの味にどんな影響がでるのかを知っておくと好みの味を探求することができて楽しいですよ!
3. ODDOのドリップレシピ
ODDO coffeeでは浅煎り~中煎りのコーヒーを取り扱っているので、それらのコーヒーに適した淹れ方を簡単にご紹介します。(次の記事で詳細な淹れ方解説をします。)
コーヒー豆 13g (中挽き)
お湯 200ml (沸騰直後のもの)
時間-スケール-投湯量
00:00---30cc---30cc
01:00---80cc---50cc
01:30---135cc--55cc
01:50---200cc--65cc
ODDO coffeeはオンラインショップで豆の販売もしていますのでこちらから↓↓↓
次回、失敗しないコーヒーの淹れ方【ペーパードリップ編】後編をお楽しみに!
【断言】コーヒーは誰でも簡単に美味しくいれられる【素材と割合が大事】
「コーヒーってどう入れるのが正解なんだ?」「美味しくコーヒーを入れるコツは?」という疑問を、コーヒー好きが高じて、現在コーヒースタンドを経営する大学生が解決する記事です。
本記事では「ここだけは覚えておいてほしい!」という2つのポイントをご紹介するので、まずはコーヒーを入れる際の超基礎として覚えていってください~。
手っ取り早くコツだけ知りたい!という方は 2.から見てください!
1. コーヒー豆を買った時点で味の9割決まってます
まず初めにお伝えしたい重要なポイントは、
コーヒー豆を買った時点で味の9割は決まっている
ということです。
コーヒー豆をすでに用意して記事を読んでいる方、ごめんなさい💦
しかし、重要な点なのではっきりと主張したいと思います。
ある方の言葉で
「コーヒーの味を決めるのは、7割が生豆、2割が焙煎、1割が抽出」
というものがあります。
どういう意味なのかというと
- 「コーヒーの味はほとんどが生豆自体のクオリティに委ねられているのであって、焙煎や抽出というのは生豆自体のポテンシャルを引き出すための行為に過ぎない!」
つまり、元々コーヒー豆が持つポテンシャル以上の味は出せないのです。
(もちろん、豆のポテンシャルを活かすのも台無しにするのも焙煎や抽出次第ですが)
僕もコーヒーを始めたばかりのころは、スーパーにある一番安い豆を買ってコーヒーの入れ方を試行錯誤していました。
しかし、一向に味は向上せず・・・
そこで「コーヒー豆 お店」とスマホでググったところ、なんと家の近くに自家焙煎珈琲のお店を発見し、すぐに勇気を出して豆を買いに行きました。
結果はご察しの通り、
「全然味が違う!!」
と本当に感動ものでした...
コスパの高いコーヒー豆はどこにあるの?
とはいえ、「そこまでコーヒーに出費する気はない」「自家焙煎のお店までいくのは」という方もいると思うので、コスパの良い豆がどこで買えるのかお伝えします。
それは 「スーパーマーケット」 です。
実は最近、スーパーマーケットに有名コーヒー店が豆を卸して通常より安く販売しているケースが増えています。
長野県でもツルヤというローカルなスーパーマーケットで丸山珈琲という有名店が豆の販売をしています。
今より少しだけいい豆を買ってみてから、入れ方を色々試してみるほうが、味に違いが出やすく楽しめるのでおススメですよ~。
ちなみにODDO coffeeはONLINE SHOPも運営しているのでぜひ!
2.美味しいドリップコーヒーをいれるのは簡単です
さて、1.でお話したように抽出、つまりドリップはコーヒー豆のポテンシャルを引き出すための行為です。
そして、
コーヒーの抽出はお湯と豆の量さえ計れば簡単に美味しく入れられます。
ODDO coffeeの場合は (*豆は中挽きで)
- お湯 200ml に対して
- 豆 13g の割合でコーヒーを入れています。
400ml入れたいときは豆の量も2倍の26g使います。
コーヒーを抽出するということは、コーヒー豆に含まれる成分をお湯に溶かすということなので、お湯の量と豆の量の割合を固定してしまえば、大体コーヒーは美味しくなる!というわけです。
逆に言えばこの割合さえ守っていれば、そうとう変な入れ方をしない限りは美味しいコーヒーが出来上がります。
もちろん、「お湯のかけ方は?」、「お湯の温度は?」、「抽出時間は?」などなど、コーヒー道をすでに走りだしている方は疑問に思うかもしれないのですが、
今回は僕が最も重要だと思うポイントに絞って紹介してるので、それらの解説はまたの機会にしましょう!
量を計るときに注意すること
豆の量を計るときに1つだけ注意してほしいのが、
目分量で計らない
ということです。
もしかするとコーヒー豆を計量スプーンで計ってコーヒーを入れる方が多いとのではと思うのですが。
コーヒー豆は焙煎度合によって、一粒あたりの体積と質量が
- 浅煎り 体積小さい 質量大きい
↓
- 深煎り 体積大きい 質量小さい
と変化していくので、同じ計量スプーン一杯だったとしても実際に重さを計ってみると量が違います。
できれば、このようなスケールを購入してコーヒーを入れるのがいいですね、
スケールを使うことで感覚ではなく数値でコーヒー味の変化を捉えることができ、自分好みの入れ方を探求することもできるので、初めのうちから買っておくことをおススメします!
自分が好きなコーヒー豆、入れ方を見つけよう!
というわけで、これがラストです。
今回はコーヒーを簡単に美味しく入れる2つのポイントについてお話しました。
まずは、「コーヒー豆を買った時点で味の9割は決まっている」、「お湯と豆の量をしっかり図る」ことを頭に入れておいてコーヒーを楽しんでみてください。
コーヒーの入れ方に正解はありません、自分の好きな味をこれから見つけていきましょう!